三種の神器

公開日 2023年02月21日

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三種の神器
 出雲は神話でも知られているけど、どのくらい皆さんは知っているかな。古事記、日本書紀、出雲国風土記の中に記されている出雲を中心とした話が出雲神話だね。ヤマタノオロチを退治したのは誰か知っているかな。そう、スサノオノミコトだね。スサノオが高天原(たかまがはら)を追われ、奥出雲の船通山に降臨して、生贄になろうとしていたクシナダヒメを助けたんだね。ヤマタノオロチを退治したときに尻尾から出てきたと言われるのが天の叢雲(あめのむらくも)の剣(つるぎ)だね。後にこれは草薙剣(くさなぎのつるぎ)となって三種の神器のひとつになった。 スサノオとクシナダヒメが建てたといわれるのが須賀神社とされ、最初の和歌「八雲立つ 出雲八重垣 妻籠みに 八重垣つくる その八重垣を」を詠んだとされている。
 スサノオとクシナダヒメの子孫がオオクニヌシノミコト。オオクニヌシは出雲大社に祀られている神様だね。オオクニヌシにまつわる神話は因幡の白兎でも知られている。この神話にあらわれてくるのが、白兎(はくと)神社、売沼(めぬま)神社、赤猪岩(あかいいわ)神社などだね。神話なので荒唐無稽な話が多くあるけど、とても人間的な面も見せていたり、現代科学でも合理的とされる薬草の話があったりするようでおもしろい。
  オオクニヌシが出雲の国を譲ってその代わりに建造を約束させ、建てられたのが出雲大社。国譲りにかかわる神社に美保神社があり、国譲りの神話にちなんだユニークな神事、青柴垣神事や諸手船神事が今でも美保関では行われている。
 くにびき神話は、出雲国風土記に記されていて、出雲の国は土地が狭いので土地を引っ張ってきて大きくしたという話だね。その神様が祀られているのが出雲にある長浜神社。大昔、宍道湖あたりは海だったようだから長い年月の間に陸続きになったことが文字を持たない人々の間で伝えられたのかもと思うとロマンだね。
  さて、天の叢雲の剣(草薙剣)だけど、平家が源氏に壇ノ浦で滅ぼされた時に海に沈んでしまった。どんなものだったんだろうね。青銅器でできたものだったのか鉄でできたものだったのか、本物は熱田神宮にあるとも言われ、形代(かたしろ)と呼ばれる複製品が皇居にあるともいわれているけれど、どちらも誰も目にすることはできないらしい。よく言われているのは刀のように反ったものではなく、まっすぐな直刀(ちょくとう)だと考えられている。海に沈んだらきっと錆びだらけかな、などといろいろと想像してみるのも面白い。
  出雲神話に出てくる神様にまつわる神社が山陰にはたくさんあるから調べてみても面白いかもしれないね。30年ほど前には出雲地方には弥生時代の歴史はなかったと言われていたけれど、荒神谷遺跡や加茂岩倉遺跡が見つかり、出雲大社ではかつては巨大な神殿だったことを示すような3本の柱をひとまとめにした柱がみつかったりして、古代の歴史は見直されているようだよ。神話は絵空事と言われていたようだけど、今では神話に描かれているような繁栄した出雲王国があったかもしれないとも言われている。
 NEXTAには世界と戦える装置がたくさんあるから、次の世代の人たちが大いに活用し、いい仕事をして、世界に羽ばたいてくれるといいな。
 

 

 

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