前回はアロイ先生がアモルファス金属とはどんなものかを説明してくれました。アモルファス合金の特性を活かすと高効率のモーターを実現することができ、省エネルギーにもつながることが分かりました。
　この素晴らしい特性を活かして高効率なモーターコアを量産していきたいのですが、私たちの生活の中で活用できるまでには、まだ様々な課題があります。
　アモルファス金属は薄くて硬く、加工がとても難しいという課題があります。アモルファスが大変優れた素材であることが分かっていても、加工する機械の方がアモルファスの硬さに耐えきれず、量産化を実現できないのです。
　NEXTAのモーター産業プロジェクトではこの問題を解決すべく、アモルファスの加工についての研究を様々な手法で試みています。
　県内にアモルファス合金の世界最大級の生産拠点があることもあり、県内企業やNEXTA、行政機関などが連携してプロジェクトを進めています。
　アモルファス合金は、すでに実用化されている変圧器応用で省エネルギー問題に一役買っています。ドローンや空飛ぶクルマなどの高回転・高出力のモーター応用が進めばさらなるモーター技術の展望が開かれます。

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