課題
　鉄や鋼はどうやって作られるか覚えてるかな（たたら製鉄１、たたら製鉄2、たたらと伝統文化1、たたらと伝統文化2）。地球上では、鉄は酸素と結合して安定な鉄鉱石などの鉱物として存在している。鉄鉱石から鉄を取り出すには、鉄鉱石から酸素を取り出すんだ。つまり還元して鉄を作り出しているんだ。
　現在の製鉄法では高炉と言われる炉で鉄鋼石を高温にして溶かし、コークス（石炭）、石灰石と反応させて、還元していくんだよ。炭素が酸素と結合して二酸化炭素として出ていき、銑鉄ができる。鉄鉱石には鉄以外に不純物がたくさん入っていて、炭素もたくさん溶け込んでいるので、高炉で溶かしたものを転炉と言われる炉に持って行って酸素を吹き込んで、不純物を取り除いて鋼（はがね）にするんだね。
　炭素で鉄の酸化物を還元するので、多量の二酸化炭素が発生する。政府は2050年までに二酸化炭素をはじめとした温室効果ガスの排出を全体としてゼロにする、カーボンニュートラルを目指すと言っている。製鉄業は多量の二酸化炭素を出すので、炭素のかわりに水素を使って還元しようとしているんだよ。つい最近のニュースで、石炭ではなく天然ガスを使う新しい技術で鉄製品の出荷が始まったと報道されたね。この製品を使って水素エンジン車の部品に採用されたそうだよ。
　どんなニュースだったか調べてみてね。これからの時代はあなたたちが主役の時代だね。活躍してもっと新しい技術が開発されるようになるといいね。
 

次回は･･･「都市鉱山」金属の消費量はどれくらい？　　8月30日(火)（予定）　　

お楽しみに！

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