そもそも金属って重いのかな？
重いか軽いかはどうやって比べればいいのでしょう。よくありそうな笑い話に「鉄の1キロと繊維の羊毛の1キロ、どちらが軽い？」と聞かれて羊毛とは答えないですね。この場合、どちらも1kgなので同じですね。何が違うかと言うとその体積が違いますね。羊毛1kgではその体積は770cm³くらいになります。9cm×9cm×9cmくらいの塊りです。（意外と小さいですね）
　では鉄ではどうでしょう。体積は約127cm³、大きさで言うと5cm×5cm×5cmくらいです。
どっちが重いか、どうやって比べるといいでしょう。密度という量で比べてみるとわかりやすいですね。密度とは単位体積当たり（たとえば1cm×1cm×1cm）の質量です。よく使われるのは1cm³あたり何gかという量、g/cm³です。（高校生の方はSI単位というのを習いますから10³kg/m³と言った方がいいかもしれませんね）鉄は7.87g/cm³、羊毛だと1.3g/cm³くらいです。6倍くらい違いますね。
　金属は重いの？という疑問に対して、金属でも軽いものはあります。先ほどの密度を調べると、軽いものではマグネシウムがあります。密度は1.74g/cm³です。ガラスでも2.5g/cm³ありますからそれよりも軽いですね。骨が1.7g/cm³～2.0g/cm³と言われますから、骨より軽いんですね。マグネシウムボディーのPCなんていうのもありますね。重いのは金だと19.3g/cm³です。ずっしりと重いですね。確かに金塊だと重いです。テレビで見るような大きさの金メダルが100%の金でできていると重すぎるようですね。どのくらいになるか計算してみてはどうでしょう。