『最先端光計測シンポジウム』にてNEXTAの活動を発信しました

公開日 2025年12月12日

 内閣府地方大学・地域産業創生交付金事業「先端金属素材グローバル拠点の創出-Next Generation TATARA Project-」(令和5年から「展開枠」として採択)では、令和7年11月28日(金)、29日(土)に島根県産業交流会館くにびきメッセ(松江市学園南)にて先端マテリアル研究開発協創機構(機構長/島根大学副学長 三浦英生)が主催する『最先端光計測シンポジウム』にて、発表、ポスター展示を行いました。
 このシンポジウムは、島根大学発の独創研究基盤「マルチ光計測による素材分析評価技術」を世界最先端の研究事例とともに紹介し、出雲文化の伝搬経路解明、地域基幹産業の再生復興、新ビジネスモデル開拓に結び付けることを目的に開催され、研究者や学生等を中心に2日間で220名を超える参加がありました。
 NEXTAでは荒河一渡 副センター長が28日「金属材料における欠陥挙動の透過電子顕微鏡その場観察」を発表し、毛利元栄 事業責任者が29日「島根県におけるたたら製鉄技術・文化の継承」をテーマに講演しました。学生ポスター発表では、荒河研究室から5名、平山研究室から1名行い、自然科学研究科(博士前期課程)理工学専攻の梶山 修暉さんが学生ポスター賞(金賞)、自然科学研究科(博士前期課程)理工学専攻の福田 英さんが学生ポスター賞(銀賞)を受賞しました。
 NEXTAでは、たたら製鉄の技術と思いを受け継ぐ特殊鋼クラスターに大学が有する金属設計観察評価技術を提供し、地域に航空宇宙領域の研究開発拠点を構築し、高度技能人材を輩出することを目指しており、このようなイベントを通じて広く活動を紹介してまいります。
 

〇毛利元栄 事業責任者(株式会社プロテリアル 社長付参与)
このたびは、たたらプロジェクトの事業責任者として、シンポジウムに参加させいただき光栄でした。島根県は1400年の歴史を有す、たたら製鉄を起源としたマテリアル産業を中心にしたモノづくり県であり、今後は航空機・宇宙、エネルギー分野向けの高性能材料の拡大に向けた取組が活発になります。今回のシンポジウムを通じて、島根大学、NEXTAの皆さまには、研究と人材育成の両面で、地域の未来を切り拓く役割が期待されている事をご理解頂ければ幸いです。産学官が一体となり、ここ島根から世界に誇れるイノベーションを共に創り上げていけることを楽しみにしております。

〇梶山 修暉さん(自然科学研究科(博士前期課程)理工学専攻)
本シンポジウムにてこのような賞を頂き、大変光栄に存じます。これもひとえに荒河先生をはじめ、先生方や研究室の皆様のご助力、そして NEXTA という恵まれた環境のおかげであり、心より感謝申し上げます。私は研究に対して、時に大変なこともありますが、立ち止まって見直したり、先生や仲間に相談したりするなどして、自分自身が楽しめるように工夫しながら進めています。また仲間の研究に目を通すなど常に幅広く知識を身に着けることを心がけています。そして仲間の研究にも積極的に目を通し、幅広い知識を身につけることを常に意識しています。私の研究が将来どのように社会へ貢献できるかはまだ分かりませんが、必ず役立つと信じ、日々研究に励んでいます。今後もより良い成果を得られるよう精力的に研究を進め、他の学会でも成果を発表できればと考えています。将来は、研究を通じて得た知識や技術、物事への向き合い方を生かし、材料分野に少しでも貢献していきたいと思います。
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文責:NEXTA 柴田雅光

 

 

 

 

 

 

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