2024年10月23日、大学生が地元企業を深く理解し、自身の進路選択を考える機会を提供するため、次世代たたら協創センター主催による県内企業見学会を開催しました。今回は、大正8年に鋳造メーカーとして創業され、鋳造（溶解）からプラントエンジニアリング（溶接）、溶射へと革新を続ける株式会社コダマを訪問しました。
　訪問先では専務の児玉様をはじめ、島根大学OB/OGを含む社員の皆様にご対応いただきました。会社説明では、2019年に創立100年を迎えた同社の歴史や、 北陵町に溶射工場を設立し、研究開発に力を入れる現在の取り組み内容、若手～ベテラン技術者がバランスよく在籍し、女性技術者も増えつつある社内の雰囲気などについてもわかりやすくご説明いただきました。
　まずは本社工場内プラントエンジニアリング部及び鋳造部にて、プラント設備や製鋼用鋳型を製造している様子を見学し、その後北稜山手工場溶射部も見学させていただきました。見学当日は金属を溶解する日だったため、迫力ある溶解現場も見ることができました。
　社員の方々は入社後に様々な資格取得をするなど、積極的に学び、熱意ややりがいを感じながらいきいきと活躍されており、「営業、設計、製造、施工まで幅広い業務があり、大きく成長できる環境である」、まだ新しい部署である溶射部については「社内ベンチャーのような環境であり、社内外と連携しながら技術開発を行い、今では溶射学会での発表も行っている」などの声を直接聞き、学生たちにとって同社の技術についてだけではなく、労働環境や、社会人としての仕事に対する考え方など理解を深める機会となりました。
　また、説明してくださった島根大学OB/OGの安藤様、島田様からは「大学生の間に色々な場所に行き、色々な人に会って体験しておいてほしい」「自分一人で考え抜く癖をつけ、思考力を身につけておく」「気になることはすぐに調べる姿勢が、自分の選択肢を増やしておくことにつながる」といった貴重なアドバイスも頂きました。
　参加した学生からは、「金属のミクロな組成についての研究を行っていることから、興味を持って参加した。企業の方がとても親身になって対応してくださり、様々な話を聞くことができた。製造現場についても知ることができる貴重な機会だった。」との感想がありました。
　ご協力いただいた株式会社コダマの皆様、ありがとうございました。

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