県内企業見学会を開催しました

公開日 2023年08月09日

2023年7月27日(木)、次世代たたら協創センターの人材育成の取組みの一環として、県内企業見学会が開催されました。
今回は株式会社NIPPO’S様とヤンマーキャステクノ株式会社様の2社を訪問しました。訪問時には、各企業様の事業内容や歴史をご説明いただき、工場の見学もさせていただきました。

株式会社NIPPO’S様
射出成型でプラスチック製品の加工・成形・製品化までを一貫生産するNIPPO’S様では、医療用廃棄ボックスやゲームソフト用のプラスチックケースなど、私たちも一度は目にしたことのある製品が作られていました。工場見学では、実際に製品ができていく様子にあわせて、端材を再利用して新たな製品に加工するゼロエミッションへの取組みや、クリーンルームはISO基準のクラス7を有し、徹底した品質管理をされていることなども説明していただき、環境への高い意識も知ることができました。また、ロボットアームや3Dスキャナーなど、先端的な機器の導入により、人にしかできない技術と、機械が効率的に行える作業をうまく融合させて製品化までの作業がなされており、データ化の活用やオートメーション化による高い技術に加え、自発的な提案ができる意欲的な人材の育成にも力を入れていることもお話いただきました。学生からは、プラスチック製品が環境問題に及ぼす影響に対する企業の取組みについての疑問や、社員として活躍するのに必要な知識についての質問などがありました。

ヤンマーキャステクノ株式会社様
鋳造技術でディーゼルエンジンや産業機械部品などを手掛けるヤンマーキャステクノ様の工場では、鋳造から機械加工まで一貫生産される工程を間近で見学し、シリンダブロックやピストンなどの船舶部品ができるまでの様子を学びました。
作業工程では、創業以来受け継がれてきた職人の鋳造技術と、機械が織りなす作業が融合し、これからのDX時代を意識した現場の様子を見ることができました。ご説明いただいた企業の方からも「現在は製造現場に関わらずDX化が進んでおり、DXの理解は社会に出たときにきっと役に立つと思います。弊社でもDXを理解している人材が不足しているので、ぜひ学生のうちにDXに関する知識・能力を向上させてもらいたいです。」と学生へのメッセージをいただきました。学生からもディーゼルエンジンの寿命がどれくらいなのか、またその寿命に対して生産量・需要がどれほどなのか、などの質問がありました。


今回の見学会に参加した学生たちは、各企業様の工場を見学する際も大変興味深い様子で、質問も積極的に行われました。見学後の感想では、「従業員の方が、暑い室内の作業はとても楽しいと言っていたことが印象的だった。この仕事に誇りを持って楽しんでいる姿勢に感銘を受けた」「誰もが知る身近なプラスチック製品が、こんなに近くで作られていることにとても驚いた」「これからの研究や就職活動に大きく役立つ体験となった」「エンジンを作る工程を初めて見たが、多くの作業と人で作られていることに驚いた。一つの工場で鉄から製品になるまで行われていて、様々な知識と技術が必要だと思った」など、たくさんの感想があり、普段の座学では体験できない現場の雰囲気を感じることのできる貴重な機会となったようです。

ご協力いただいた企業の皆様、ありがとうございました。

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