副専攻プログラム『たたらと現代製鋼』の実習でたたら製鉄をめぐる見学を実施

公開日 2020年11月04日

人材育成プログラムの学部生向け副専攻プログラム「ものづくり人材育成プログラム」を構成する科目の一つ、『たたらと現代製鋼』の見学実習が10月26日(月)に行われました。例年は、当科目の実習で安来市和鋼博物館の古代たたら復元操業を体験しますが、本年度はコロナ禍のため復元操業が行われず、その代替えとしてたたら操業に関連する施設をバスでめぐる見学ツアーを実施しました。
この度の見学には、全学部から抽選で10名の学生が参加し、最初に和鋼博物館を見学しました。博物館では、山陰地方にゆかりのある錦織良成監督が制作した、たたら製鉄を紹介する映像を観た後、小村館長説明のもと館内を見学し、実物の日本刀を手に取る体験をしました。
               和鋼博物館
その後、たたらの神様である金屋子神社や民俗資料館を見学し、奥出雲たたらと刀剣館を訪問しました。たたらと刀剣館では、地下構造まで再現された実物大のたたら炉断面を見学し、ミニチュアの鉄穴流し(かんなながし)や、砂鉄とアルミニウム粉末を用いたミニたたらを体験しました。
          金屋子神社と奥出雲たたらと刀剣館

棚田

見学の終盤には、福頼棚田展望所から、かつて砂鉄を採取するために鉄穴流しで山を崩し、跡地を田んぼとして再利用している様子や、ご神木などがあり、丘状に残っている鉄穴残丘(かんなざんきゅう)を見学しました。
参加した学生からは、「昔の職人達が感じていただろう雰囲気が感じられた」、「鉄穴流しの歴史を感じ、スケールの大きさに圧倒された」などの感想が聞かれ、たたらの原理と歴史を現場で感じる興味深い実習となったようです。

お問い合わせ
NEXTAプロジェクト推進室