次世代たたら協創センター・リード教授のたたら操業見学

公開日 2020年02月10日

 

  次世代たたら協創センター(NEXTA)のセンター長・リード教授が来日し、島根県仁多郡奥出雲町にある日刀保たたらで行われた「たたら操業」を1月31日から2月1日の二日間に渡って見学しました。砂鉄と木炭、炉を作る釜土から鋼を得る伝統的な“たたら製鉄”は、島根のモノづくりの原点と言われ、『次世代たたら協創センター』という名称の由来になっています。また、たたら製鉄は日本刀の材料となる「玉鋼(たまはがね)」を作ることの出来る唯一の製法で、現在も島根県で年に3回行われています。今回の見学は、『先端金属素材グローバル拠点の創出-Next Generation TATARA Project-』の事業責任者で、日立金属(株)代表執行役 執行役社長の佐藤光司氏と共に、島根大学の服部泰直学長も参加して、迫力溢れる操業の様子を間近に見学しました。この操業は公益財団法人日本美術刀剣保存協会によって運営されているもので、一連の操業を取り仕切る村下(むらげ)の下、リード教授は日本古来の鉄の製法について熱心に質問しながら説明を受けました。
  たたら操業見学の他には、島根大学でNEXTAの会議や、今年8月にオックスフォード大学へ派遣予定の学生とリード教授との昼食会を行いました。また、翌日には絲原記念館や出雲大社を訪問し、たたらを中心とした島根の文化にも触れる機会をもっていただきました。今後も研究や開発での連携と共に、会議や視察などを通じて、リード教授やオックスフォード大学との交流を更に深めていく予定です。
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  NEXTA会議中のリード教授                      オックスフォード派遣予定の学生と記念撮影

                                                   
                                                      

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