公開日 2019年10月23日
10月8日(火)~10月11日(金)にかけて安来市の和鋼博物館を会場に「古代たたら復元操業」が行われました。砂鉄と木炭、炉を作る釜土から鋼を得る伝統的な“たたら製鉄”は、島根のモノづくりの原点と言われ、『次世代たたら協創センター』という名称の由来になっています。今回の操業では約120kgの砂鉄と約210kgの木炭を使用し、約36kgの鉧(けら:鋼・鉄・銑などが含まれる鉄の塊)が作られました。
島根大学では和鋼博物館、日立金属安来工場のご協力のもと、この復元操業を「たたらと現代製鋼」の実習として2009年から行っており、今年度からはものづくり人材育成プログラムの副専攻を構成する科目の一つになっています。また、日刀保たたら村下(むらげ) 木原明氏から直接の指導を受けることができる、島根大学ならではの機会でもあります。今回の実習では、たたらの築炉から本操業まで、延べ9名の学生が参加し、日立金属の新人との共同作業に携わりました。本操業では迫力ある作業の様子を間近に、モノづくりの原点を直接肌に感じながら、古来の製鉄法について学ぶことが出来ました。
お問い合わせ
研究推進課