島根大学次世代たたら協創センター開設記念キックオフセミナーを開催

公開日 2019年03月07日

 

 2月23日(土)、2018年度に採択された内閣府「地方大学・地域産業創生交付金事業・先端金属素材グローバル拠点の創出‐Next Generation TATARA Project‐」の中核を担う研究拠点として開設された「次世代たたら協創センター」のキックオフセミナーを開催しました。
 島根大学は、島根県の基幹産業である特殊鋼関連産業の活性化に貢献するため「次世代たたらセンター」を2018年11月に開設しました。本センターは、世界最先端の金属材料の研究拠点を目指し、金属材料分野における高度な人材の育成を行うこととしています。センターの名称は、島根の地において継承され、日本刀材料である玉鋼を供給し続けている伝統的製鉄法の「たたら製鉄」に因んで名づけられました。
 キックオフセミナーでは、日立金属株式会社執行役常務で島根大学副理事・本事業責任者の佐藤光司氏、溝口島根県知事、本センター長に就任予定のオックスフォード大学ロジャー・リード教授、服部島根大学長のセレモニーに始まり、その後のリード教授の特別講演では、鉄が社会にどう役に立っているのか、その仕組について分かりやすく教えていただきました。
 後半では、地域の大学生・高校生とリード教授とのトークセッションが行われ、高校生の素朴な質問にリード教授が丁寧に回答するなど、未来の材料分野をリードするイノベーション人材養成事業でもある本事業を推進する本センターのキックオフイベントらしい一幕となり、来場者にも好評でした。
 当日は、約350名の来場があり、地域の企業や一般の方々の本事業に対する期待の大きさを感じるものとなりました。今後は、本センターを中核に、国内外の大学や国の研究機関等との連携や支援を得ながら、産官学が連携して最先端研究の推進と高度人材を育成することにより、若者に夢を与える『先端金属素材の聖地「島根」』を創出していきます。

 


次世代たたら協創センター開設セレモニー

リード教授と地元学生とのトークセッション

 

 

 

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