新任研究者のご紹介 ~植木 翔平 助教~

公開日 2020年06月19日

Dr.Ueki
次世代たたら協創センター(NEXTA)の専任教員・研究者として、植木翔平先生が着任されました。植木先生は鉄鋼材料を中心に研究を続けており、“たたら製鉄”の伝統が息づく島根県に「不思議なご縁を感じている」との事。新たな環境で、様々な分野の先生方と議論出来ることを楽しみにされているそうです。以下にご回答いただいたメッセージをご紹介します。

● 先生の研究テーマについて教えて下さい。
「材料の機能や特性は、材料を構成するミクロ組織の特性(強度や変形メカニズム)に基づいています。さらに、金属材料の塑性変形は、結晶構造ならびに転位などの欠陥構造に由来して原子レベルのせん断変形によって担われます。そこで、金属組織学的評価手法と組み合わせて材料の力学特性や変形・破壊過程をマルチスケールで評価することで、ナノレベルでの現象とマクロな機械的性質を対応付けし、力学特性発現機構の解明を目指します。現在は、超耐熱合金や鉄鋼材料、Fe基アモルファス合金を対象としています。」

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● 専門分野の魅力はどんなところですか?
「金属の組織は構成元素や熱処理条件の違いによって変化し、それらの力学特性は使用環境に依存して多様な反応を示します。私はこれを、まるで金属に『表情』があるかのように思え、大変おもしろく感じています。これまで、私は主に材料の微視組織レベル(マイクロスケール)での力学特性評価に取り組んできました。NEXTAでは、これまでの経験を生かして、ナノからマクロにわたるマルチスケールな材料評価へとつなげていきたいと思っています。」

●研究者を目指す学生へ、メッセージをお願いします。
「皆さんは『胆力』という言葉をご存知でしょうか?広辞苑には『ものに恐れず臆しない気力。度胸。』とありますが、掘り下げていくと、この一単語には様々な意味が込められています。ぜひ調べてみてください。研究対象が何であれ、この『胆力』は現状の課題を解決するために必須であると同時に、研究活動を通して最も鍛えられるものではないかと思っています。私自身まだまだ駆け出しの身であり、胆力が足りていないと思い知らされるときが多々あります。研究者を目指す皆さんもぜひ、知的欲求を満たすためだけではなく、胆力の向上に目を向けてみてはいかがでしょうか?」


「研究を通じて島根大学や島根県の発展に貢献していきたい」と仰っていた植木先生。更なる研究のご発展と、NEXTAでのご活躍を期待しております!